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高塩分廃水処理用先進熱酸化装置
- 11月 28, 2025
Client Profile(クライアント概要)
本顧客は、年間約32万トンのアクリル酸およびアクリル酸エステルを処理する必要があります。瑞鼎(RuiDing)の装置は、タンクエリアから発生する16,000 m³/hの排気ガス、3,500 kg/hの再調合工程からの廃液、さらに塩分濃度19%の塩水性廃水10,000 kg/hの処理において、卓越した能力を発揮しています。

Solution(ソリューション)
瑞鼎は、高塩分有機廃水の処理を目的として、炉とボイラーを一体化した焼却システムを設計しました。この包括的かつ高信頼性のソリューションは、顧客の要求および発生廃棄物の特性に合わせて最適化されています。
本装置は、瑞鼎独自の炉・ボイラー一体型焼却技術を採用しており、熱回収システムと焼却に必要な炉部を一体化することで、従来の「断熱炉+廃熱ボイラー」が別構成である焼却炉に比べて熱損失を大幅に低減しています。これにより廃熱利用効率が飛躍的に向上し、低運転コスト・高い熱エネルギー利用効率といった大きなメリットを実現しています。
本システムは、毎時28,000 kgの廃熱を利用して飽和蒸気を発生させます。この蒸気は、廃液中の塩分と二酸化炭素との反応を促進し、回収しやすい固体塩を生成すると同時に、炭素排出量の削減にも寄与します。この設計により、炉内耐火材の寿命が効果的に延長されるとともに、システムからの塩分除去という課題も解決されています。

さらに、瑞鼎は複合型マルチノズルバーナーを採用しており、高濃度有機廃水、廃溶剤、有機廃ガス、少量の固形廃棄物を一体的かつ協調的に処理することが可能です。
瑞鼎の塩水性廃棄物焼却一体化技術は、複数の実プラントで検証された成熟した信頼性の高い技術であり、中化潍坊、上海華誼、心連心肥料、山東諾爾など数多くの企業で採用されています。国内のさまざまな適用例において、顕著な実績を上げています。