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1000 Nm³/hのタンクエリアおよびタンクローリー積込工程の排ガス処理向け Ruiding社EPC触媒酸化システム
- 12月 3, 2025
December 2022. | |
所在地 | 中国・山東省青島市 |
処理方式 | 触媒酸化システム |
汚染源 | 揮発性排ガス |
本触媒酸化システムは、江蘇瑞鼎環境工程有限公司が青島思源化工有限公司向けにEPC一括請負で設計・施工したものです。本システムは、アセトン系化学製品の製造工程で発生する揮発性排ガス、および製品の積込・輸送時に発生する揮発性排ガスを専ら処理する目的で用いられています。本プロジェクトは、中国における最大級のアセトン生産能力を有する斉翔騰達化工グループ傘下の排ガス管理プロジェクトの一つであり、中国化学工業におけるアセトンタンクエリアガスの管理と回収に関して高い参考価値を持ちます。
青島市の排出基準を満たしつつ運転コストを可能な限り抑えるため、当社は顧客に対し経済性に優れたソリューションを提供しました。当社は、タンクエリアガスで一般的に用いられてきた「低温冷却+吸着」技術から一歩踏み出し、新たに「低温冷却+触媒酸化(CO)」という排ガス処理プロセスを採用しています。この方式により、揮発性有害ガス中のアセトンなどの溶剤を高効率で回収し、再利用することが可能となります。
本処理システムは、タンクエリア由来の揮発性ガス650 Nm³/hおよび積込工程由来の揮発性ガス350 Nm³/h、合計1,000 Nm³/hを処理する能力を備えています。装置占有面積は20m×10mで、三段式コンデンサー回収器、再加熱器、触媒反応器、電気ヒーター等の機器で構成されています。「低温冷却+CO」複合ユニットにより処理された排ガスは、関連基準に適合した状態で排出されます。
本プロジェクトは2022年10月30日に機械的完工を達成し、同年11月20日に試運転調整を完了、2022年12月上旬に正式な生産運転を開始しました。