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年産15万トンCHP法プロピレンオキシドプロジェクトの オフガスおよび廃水処理用熱酸化装置システム
- 12月 3, 2025
受入時期 | 2023年1月 |
所在地 | 天津市 |
処理方式 | 熱酸化装置システム |
汚染源 | プロピレンオキシド(CHP法)プロジェクト由来のオフガス及び廃水 |
本熱酸化装置システムは、中国石油化工(Sinopec)天津分公司の年産15万トンCHP法プロピレンオキシド(エポキシプロパン)プロジェクト向けに、瑞鼎(Ruiding)社が特別に設計したものです。CHP法プロピレンオキシドプロジェクトは、Sinopec の「十条龍(Ten Dragons)技術突破プロジェクト」の一つに位置づけられており、採用されている CHPPO 技術は Sinopec が独自に開発した新技術で、中国国内で初めて実用化されました。これは石油化学産業チェーンの延伸、プロピレン資源の高付加価値化・高効率利用において極めて重要な意義を持ちます。
本熱酸化装置システムは、廃水 2.1 t/h と オフガス 40,000 Nm³/h を同時に処理でき、流量が大きく、成分が複雑で濃度が高いという石油化学廃棄物流の業界課題を克服しています。Ruiding が設計した本システムは、処理後の廃水およびオフガスが国家排出基準を満たすだけでなく、4.0 MPaG・425°C の過熱蒸気を毎時約39トン副生します。この過熱蒸気は廃熱回収システムにより効率的に回収され、生産プロセスに再利用されることで、運転コストの削減と経済効果の向上に貢献します。
本ユニットの占有面積は約60m×30mで、焼却炉、膜壁式ボイラー、オフガス予熱器、空気予熱器、SCR、バッグフィルタ集じん機、エコノマイザー、脱気器などで構成されています。