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カーボンファイバー製造工程用 RTO+TO 排ガス処理装置
- 12月 5, 2025
クライアント概要
本排ガス処理システムは、炭素繊維業界の有名企業向けに RUIDING が設計・製作したものです。
本システムは、再生熱酸化炉(RTO)、直燃式熱酸化炉(TO)、廃熱回収システムおよび関連する制御システムで構成されています。

ソリューション概要
低濃度排ガス(RTO)
低温炭化炉および高温炭化炉工程から発生する低濃度排ガスは、5室式再生熱酸化炉(RTO)に導入され、高温分解処理されます。炉内温度は約**900℃に達し、排ガス中の有機成分は完全に酸化・分解されます。
高温燃焼ガスは再生セラミックを通過して放出されます。燃焼後の排ガスは、空気予熱器により180〜200℃**まで予熱され、廃熱を回収したのち、誘引ファンを介して買い手側の煙突から放出されます。
高濃度排ガス(TO)
同じく低温炭化炉および高温炭化炉工程から発生する高濃度排ガスは、水冷壁構造の直燃式熱酸化炉(TO)に導かれます。補助燃料および燃焼空気を供給することで、炉内温度は900℃以上となり、排ガスは高温分解されます。
直燃炉の高温側排ガスは、過熱器、蒸発器、エコノマイザ、バグフィルタを順次通過し、最後に誘引ファンによって放出され、排出基準に適合した状態で大気放出されます。
能力および副生エネルギー
RTO排ガス処理能力:60,000 Nm³/h
標準排出を達成するとともに、42,000 Nm³/hの排ガスを**180℃**まで予熱し、前段の炭素繊維生産ラインで再利用することができます。TO排ガス処理能力:
低温炭化排ガス:1,600 Nm³/h
高温炭化排ガス:1,100 Nm³/h
その副生物として、2.3 MPaG、300℃の過熱蒸気を 3.7 t/h 生成し、外販が可能であり、大きな経済効果を生み出します。

プロジェクト進捗
本 EPC プロジェクトの第1ラインは、2020年10月に一回目の原料投入および運転を開始し、排出基準への完全適合を達成した後、正式に商業運転へ移行しました。